更新日:2026年7月16日
Mリーグの実況では、『イーシャンテン』『ダマテン』『無筋を押す』など、麻雀特有の言葉が次々に登場します。すべてを最初から暗記する必要はありませんが、頻出語を知っていると、選手が何を目指し、どこで攻守を切り替えたのか理解しやすくなります。
この記事では、麻雀観戦で覚えたい30語を対局の流れに沿って整理します。Mリーグ公式ルールで定められている言葉は公式規定に基づき、安牌・スジ・押し引きなどの一般的な戦術表現は観戦時の意味として説明します。
まず覚えたい麻雀観戦用語は4グループ
用語は、対局の流れ、手牌の状態、アガリ・鳴き、攻守・結果の4グループに分けると覚えやすくなります。

| グループ | 主な用語 | 分かること |
|---|---|---|
| 対局の流れ | 半荘、親、連荘、オーラス | 試合がどこまで進んだか |
| 手牌の状態 | ドラ、シャンテン、テンパイ、待ち | アガリまでの距離 |
| アガリ・鳴き | リーチ、ロン、フリテン、ポン | 選手が選んだ行為 |
| 攻守・結果 | 放銃、安全牌、スジ、押し引き | 危険度と判断の意味 |
以下の番号は暗記の優先順位ではありません。実際の対局進行に近い順番で並べています。
対局の流れを表す用語7選
1.半荘(ハンチャン)
東場と南場を行う一回の対局単位です。Mリーグ公式戦は、1卓4人による東南戦の半荘を1回戦とします。
2.東場・南場(トンバ・ナンバ)
半荘の前半が東場、後半が南場です。『南場に入った』は、対局が後半へ進んだことを意味します。
3.局(キョク)
配牌からアガリまたは流局までの一区切りです。『東1局』は東場の最初の局を表します。
4.親(オヤ)
各局で東家になっている選手です。親のアガリ点は子より高く、Mリーグでは親がアガると次局も親を続けます。
5.連荘(レンチャン)
同じ選手が親を続けることです。Mリーグでは親のアガリのほか、流局時に親がテンパイしている場合も連荘します。
6.流局(リュウキョク)
通常は誰もアガらず、山の所定の牌を取り切って局が終了することです。流局時にはテンパイ・ノーテンの確認や点棒授受が行われます。九種九牌など途中流局に関する扱いはルールごとに異なり、Mリーグでは途中流局を採用していません。
7.オーラス
半荘の最終局、通常は南4局を指す呼び方です。着順を上げるためのアガリ点や直撃条件が特に注目されます。詳しくはオーラスの条件計算で解説しています。
手牌の状態を表す用語8選

8.配牌(ハイパイ)
局の開始時に各選手へ配られる牌、または牌を配る行為です。配牌を見て、役や打点の構想が始まります。
9.ツモ
山から牌を1枚取る行為です。自分でアガリ牌を引いてアガる『ツモアガリ』とは文脈で区別されます。
10.打牌(ダハイ)
手牌から牌を1枚捨てる行為です。実況の『打三萬』は三萬を捨てたという意味です。
11.河(カワ)
各選手の捨て牌が並ぶ場所、または並んだ捨て牌を指します。Mリーグ公式ルールでは、捨て牌を左から右へ6枚ずつ並べます。
12.ドラ
持ってアガると1枚につき1翻増える牌です。Mリーグでは本ドラ、槓ドラ、裏ドラに加え、5萬・5筒・5索の各1枚が赤ドラです。ドラだけではアガリ役になりません。
13.シャンテン
テンパイまであと何段階かを示す一般的な用語です。イーシャンテンはあと1段階、リャンシャンテンはあと2段階でテンパイという意味です。
14.テンパイ
あと1枚でアガリ形が完成する状態です。流局時にテンパイしているかどうかは、親の連荘やノーテン罰符に関係します。
15.待ち
テンパイ時にアガリとなる牌、またはその形です。両面待ち、カンチャン待ち、シャンポン待ちなどがあります。
アガリと鳴きを表す用語9選
16.リーチ
門前でテンパイした際、1,000点棒を供託して宣言する役です。Mリーグではフリテンリーチやツモ番のないリーチも認められています。
17.ダマテン
リーチを宣言せずテンパイしている状態を指す一般的な呼び方です。『ダマ』『ヤミテン』とも呼ばれます。手を読まれにくくする、点棒を出さないなどの利点がある一方、リーチによる打点上昇は得られません。
18.ロン
他家が捨てた牌でアガることです。点数はその牌を捨てた一人が支払います。
19.ツモアガリ
自分で山から引いた牌でアガることです。支払いは他の3人が分担し、親と子で負担額が異なる場合があります。
20.フリテン
自分の捨て牌にアガリ牌が含まれるテンパイなど、ロンアガリできない状態です。フリテンでもツモアガリは可能です。Mリーグではアガリ牌の見逃しによる同巡内フリテンや、リーチ後の見逃しも規定されています。詳しくはフリテンリーチと見逃しをご覧ください。
21.副露・鳴き(フーロ・ナキ)
他家の捨て牌を使い、チー・ポン・大明槓をすることです。『鳴く』は一般的な呼び方で、速度を上げる、役を確定するなどの狙いがあります。
22.チー
上家の捨て牌と手牌2枚で、同じ種類の連続する3枚を作る行為です。チーできるのは上家の捨て牌だけです。
23.ポン
いずれかの他家が捨てた牌と、手牌の同じ牌2枚で3枚組を作る行為です。チーと発声が重なった場合、公式ルール上はポンが優先されます。
24.カン
同じ牌4枚を1組にする行為です。暗槓、加槓、大明槓があり、成立すると嶺上牌を取り、槓ドラが増えます。細かな成立条件は公式ルールで定められています。
攻守と結果を読む用語6選
25.門前(メンゼン)
チー・ポン・大明槓などで他家の捨て牌を使わずに手を進めている状態です。暗槓をしても門前として扱われます。
26.放銃(ホウジュウ)
自分の捨て牌で他家にロンアガリされることです。『振り込む』とも表現されます。放銃した選手がロン点を支払います。
27.安全牌・安牌(アンパイ)
特定の相手にロンされない、または比較的危険が低いと判断される牌の一般的な呼び方です。相手がすでに捨てている牌は、その相手の通常のロンに対して安全ですが、他の相手にも安全とは限りません。
28.スジ
両面待ちの仕組みを利用して牌の危険度を考える一般的な目安です。例えば4が捨てられていれば、1・4待ちや4・7待ちの両面には当たりません。ただし、カンチャンやシャンポンなど別の待ちには当たる可能性があり、絶対の安全を示すものではありません。
29.押し引き
アガリを目指して危険牌を切る『押し』と、失点を避けて安全度の高い牌を選ぶ『引き』を切り替える判断です。手牌価値、着順、点差、巡目、相手の状況などが材料になります。
30.打点(ダテン)
アガったときに得られる点数の大きさです。実況の『打点十分』は、アガリ時の点数がすでに高いことを表します。ドラや役が増えると打点も上がります。
Mリーグ観戦で一緒に聞く順位用語
Mリーグでは、半荘内の麻雀用語に加えて、チーム戦の順位を表す言葉も頻繁に登場します。
- トップ・ラス:半荘の1着と4着
- 素点:30,000点を基準にした持ち点の増減
- 順位点:最終着順に応じて加減されるポイント
- ボーダー:次のステージへ進める順位の境界を表す一般的な呼び方
- 着順条件:順位を上げるために必要なアガリ方や点数条件
順位点などMリーグ独自の仕組みはMリーグ公式ルールの特徴、観戦時の見る順番はMリーグ観戦の注目ポイント5選で確認できます。同時ロン時の『頭ハネ』は頭ハネとは?で詳しく解説しています。
用語を覚えるおすすめの順番
- 最初はリーチ、テンパイ、ロン、ツモ、ドラを覚える
- 次に親、連荘、オーラスで試合の進行をつかむ
- 河、フリテン、安全牌で守備の説明を理解する
- 慣れたらシャンテン、スジ、押し引きで選択理由を考える
分からない用語が出たら、対局を止めてすべて調べる必要はありません。実況・解説の文脈と画面表示を見ながら、同じ言葉が再登場したときに意味を確認すると定着しやすくなります。
よくある質問
麻雀用語は全部覚えないとMリーグを楽しめませんか?
全部覚える必要はありません。まずリーチ、テンパイ、ロン、ツモ、ドラ、親、オーラスが分かれば、対局の大きな流れを追えます。
『鳴く』と『副露』は同じ意味ですか?
観戦上は近い意味で使われます。一般にチー・ポン・大明槓で他家の捨て牌を使う行為を『鳴く』と呼び、できた組を手元に開示することを副露と表現します。
テンパイとリーチの違いは何ですか?
テンパイはあと1枚でアガれる手牌の状態です。リーチは、門前テンパイ時に所定の手順で宣言する役です。テンパイしていてもリーチしない選択があります。
安全牌とスジは同じですか?
同じではありません。現物などロンされないことが確定する牌と異なり、スジは主に両面待ちに対する危険度を下げる目安で、別の待ちには当たる可能性があります。
まとめ
麻雀観戦用語は、対局の流れに沿って覚えると意味を結び付けやすくなります。
- 半荘・親・オーラスで試合の位置を知る
- シャンテン・テンパイ・待ちでアガリまでの距離を知る
- リーチ・鳴き・フリテンで選手の行為を理解する
- 安全牌・スジ・押し引きで攻守の判断を追う
実際の対局はABEMAのMリーグ番組ページで確認できます。実況で用語が出た際にこの記事へ戻り、少しずつ観戦の語彙を増やしていきましょう。


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